仏壇の掃除について

年末に向けて、お部屋の大掃除などが気になり始める季節です。

日頃なかなかお手入れができない場所こそこの機会にスッキリとさせたいものですね。

ホコリを払うなど日々のお手入れは欠かさない方でも、仏壇に入っている全ての仏具を取り出して隅々までしっかりする掃除に関しては「仏具をどのように扱ったらいいのか」など戸惑われる方もいらっしゃることでしょう。今回は仏壇のお手入れ、掃除の仕方について見ていきましょう。

仏壇掃除のタイミングとは

毎日仏壇に手を合わせるように、日常の仏壇のお手入れは習慣にとして身に付けることが望ましいとされます。負担にならない程度の簡単なお手入れでもこまめに続けていると、ホコリのない状態で仏壇を維持できるだけではなく、仏壇の傷や仏具の不具合にいち早く気づくことができ、大切な仏壇を良い状態で維持することができるのです。

 

日々のお手入れに加えて、お盆やお彼岸に入る前、お盆を迎える前、年末の大掃除の時期など季節の行事に合わせて年に3回から4回の念入りな掃除をすると、日頃気づきにくい汚れも落とすことができ、さらに良い状態を保つことができます。故人の誕生日や命日に合わせて念入りな仏壇の手入れをするご家庭もあります。

 

念入りなお手入れの手順(唐木・家具調仏壇の場合)

日常的な仏壇のお手入れには、仏壇専用毛ばたきでホコリを払ってから専用クロス(布)で目立つ汚れをふき取ります。

 

年に数回する念入りなお手入れについて一般的な方法を、順を追って説明します。

① ご仏壇に掃除を始めることを伝え、手を合わせる

② 仏具を取り出す前に、現在の設置状況を写真に残す

③ 仏壇の中の本尊や位牌を水平な台の上などに安置し、丁寧にホコリを払う

④ すべての仏具を用意した新聞紙の上に取りだし、ホコリを払う

⑤ 上置き、下置きともに汚れを落とし乾拭きする(艶出し液で仕上げる場合も)

⑥ 下置きにある引き出しの中を乾拭きする

⑦ 仏具を乾拭きし、写真を見ながら元に戻す

⑧ 本尊や位牌を元に戻す

⑨ ご仏壇に掃除の終了を報告して手を合わせる

<注意点>

・濡れた雑巾を使うと湿気のよりカビの発生を招くなど仏壇を劣化させる原因となります。汚れがひどい時はよく絞ったタオルを使った後しっかり乾拭きをするなど注意が必要です。天気の良い日を選んで掃除をする、風通しをよくするなどの配慮も必要です。

・欄間(らんま)などの彫刻が施されている繊細な箇所は筆タイプの毛ばたきを使い慎重にホコリを払いましょう。

・おリン等の真鍮製の仏具は金属磨き粉(真鍮磨き)で磨きますが、黒っぽい色付けや金メッキ・セラミック加工等がされた金属仏具は加工を痛める危険があるため艶だし液や真鍮磨きを使わずクロスで丁寧に拭きます。

・燭台や経机に落ちている蝋は蝋取りスプレーを使うと綺麗に落ちます。

 

念入りなお手入れの手順(金箔お仏壇の場合)

吊灯篭などを無理に外そうとして破損の原因となる、無理に掃除をすすめることで金箔が剥げるなどのトラブルが生じる恐れもあります。金箔や金粉が使われている箇所には触れないように気を付ける他、無理な掃除は控えて専門家にご相談ください。手順は唐木仏壇と同じですが、取扱いには細心の注意が必要です。

 

① ご仏壇に掃除を始めることを伝え、手を合わせる

② 白手袋を両手にはめて掃除を始める

③ 仏具を取り出す前に、現在の設置状況を写真に残す

④ 仏壇の中の本尊や位牌を水平な台の上などに安置し、丁寧にホコリを払う

⑤ すべての仏具を用意した新聞紙の上に取りだし、ホコリを払う

⑥ 上置き、下置きともに汚れを落とし乾拭きする

⑦ 下置きにある引き出しの中を乾拭きする

⑧ 仏具を乾拭きし、写真を見ながら元に戻す

⑨ 本尊や位牌を元に戻す

⑩ ご仏壇に掃除の終了を報告して手を合わせる

<注意点>

・金箔は指紋等がつきやすいので指の脂や汗にも注意が必要です。白手袋を使いましょう。

・塗りの部分は毛ばたきで払った後クロスで拭きます。汚れが取れにくい場合は艶出し液を使用します。

・繊細な細工部分は筆タイプの毛ばたきを使用しますが、毛ばたきの芯が当たらないように注意しましょう。

 

妊婦さんは葬儀に参列しても大丈夫?

訃報は突然訪れるものです。

中には妊娠中に訃報を耳にして、参列しても良いのか迷った経験のある人も多いのではないでしょうか?

妊娠中は体調面での心配もありますが、昔からのあまり良くない迷信で参列を控えるべきなのかと悩む人が多くみられます。

そんな疑問を解消するために、妊婦さんが葬儀に参列しても良いのかお話ししていきたいと思います。

【妊婦は葬儀に参列してもOK?】

結論から申しますと、妊婦さんが葬儀に参列する事は全く問題ありません。

妊婦だからと故人を偲ぶ気持ちに変わりはありませんし、妊婦だからという理由で参列を拒まれるという事はないでしょう。

しかし、妊娠中は体調面での心配がありますので、体調がすぐれず周りに心配をかけてしまうような場合は慎重な判断が必要となります。

安心して参列する事が出来るよう、関係者や周りの人たちと相談しながら決めると良いでしょう。

事前にいろいろと対策をたてていても、葬儀の途中で体調を崩してしまう事もあります。

そんな時は、一言断りをいれて退出し、椅子に座ったり座敷などで横になりましょう。

もし用意があれば、温かいお茶や水を飲むのも効果的です。

斎場やセレモニーホールの葬儀の場合は、葬儀の担当者やスタッフが式場内に常駐しているので、我慢せずに助けを求めましょう。

 

【妊婦と葬儀にまつわる迷信】

上記でお話しましたが、妊婦が葬儀に参列する事は全く問題ありませんが、一点だけ注意しておきたいのが、昔からある迷信についてです。

よく耳にする迷信は、「お葬式や火葬場に行くとお腹の赤ちゃんをあの世に連れていかれてしまう」や「霊柩車や火事を見ると赤ちゃんに痣が出来る」というものです。

このようなあまり縁起の良くない迷信が存在している為、葬儀への参列を控えるべきなのかと悩む人も多いです。

あくまで迷信で、科学的根拠のないものですので、現代ではあまり気にする人は少なくなっています。

しかし、地域によっては気にされるところもあるので、念のために地域の方に確認をとっておくと安心です。

何の根拠もない迷信ですが、一説ではこれら迷信は「大事な体に無理をさせてはいけない」といった身内の気遣いから生まれたものであると言われています。

確かに、お葬式の準備や参列は精神的にも体力的にも大変な為、妊婦さんには大きな負担となってしまいます。

また、これらの迷信に対抗する言い伝えがあり、「お腹に外向きにした鏡を入れておく」といいた迷信があります。

鏡は昔から邪悪な物を祓う力があると考えられており、鏡をお腹に入れておく事で悪影響を跳ね返る事が出来ると言われています。

 

【参列の際の服装】

・喪服

葬儀では、立ったり座ったりすることが多く、思ったより動く事が多いです。

その為、出来るだけ負担がかからないような服装が望ましいでしょう。

まだお腹があまり目立っていないようであれば、一般的なフォーマルの服装で問題ありませんが、出来るだけお腹まわりがゆるいものが良いでしょう。

お腹が大きくなっている場合は、普通の喪服が入らない事が多い為、妊婦用のブラックフォーマルを着用します。

妊婦用のものがなければ黒や紺などのシックな服装であれば問題ありません。

しかし、光沢があるものはマナー違反となるので避けましょう。

・足元

一般的に葬儀に参列する際は少しヒールのあるものが良いとされていますが、妊婦の場合は転んでしまっては大変なのでかかとの低い靴で問題ありません。

また葬儀場では体が冷えてしまう心配があるので、ストッキングよりもタイツの方が安心です。

タイツはラメなどが入っていないシンプルな黒のものであれば問題ありません。

 

 

葬儀場は夏場でも会場の温度が低い事が多いので、体を冷やす事のないようカーディガンやストールを用意しておくと安心です。

今回お話ししたように、妊婦が葬儀に参列する事は問題ありませんが、最も大事なことは「体調を第一優先とする事」です。

参列できなかったとしても弔意を示す方法はあるので、ご自身と赤ちゃんの体調を考慮し、その上で参列するかを判断しましょう。