9月のお彼岸でやるべき事

毎年お彼岸の時期になると、故郷へ帰省しお墓参りに行くという人も多いでしょう。

先祖に感謝しながら供養することも大切ですが、なかなか会えない親戚などが集まる家族行事としても大切な日ですよね。

そんな大切な節目となるお彼岸ですが、何となく仏事ということは分かっているけど・・・その意味はよく知らないという人も多いのではないでしょうか?

ここでは、しっかりと準備することができるよう、9月のお彼岸でやるべきことについてお話ししたいと思います。

 

お彼岸とは

 

お彼岸は春と秋の年に2回あり、春分の日と秋分の日はそれぞれの中日にあたります。

お彼岸にお墓参りする事は、聖徳太子の時代から始まったと言われている日本古来の習慣です。

仏教では先祖のいる極楽浄土の世界を「彼岸」言い、現世の事は「此岸(しがん)」と言います。

彼岸は西、此岸は東にあると考えられており、太陽が真東から昇り、真西に沈む春分の日と秋分の日は彼岸と此岸が通じやすいと考えられ、先祖を供養するようになったと言われています。

 

9月のお彼岸でやる事

 

・お供物・供花の準備

お供物はお茶菓子が一般的で、おはぎや落雁などがよく選ばれます。

親戚・知人の家に伺う場合は、供花・お菓子・線香・故人が好んだお酒などを持参するのが良いでしょう。

近年では、良いにおいのするお線香や、絵柄の入ったロウソクなども販売されており、ご遺族の好みにあったものを選ぶのも良いですね。

お彼岸のお供物は、その期間中は仏壇に供える事が多いため、日持ちのしないものはその間に悪くなってしまう可能性があります。

そのため、冷蔵庫などで保管が必要なものは避けると安心です。

 

・お墓参り

お彼岸にお墓参りをする場合、その期間中いつ行っても問題ないとされています。

大きな霊園などでは、人の多い時間帯は水場などが混雑する可能性もあるため、タイミングをずらして行くなどの工夫をするとスムーズにお参りすることが出来ます。

お墓に到着したら、まず掃除を行います。

お墓の周りの雑草を抜き、墓石の汚れをきれいにします。

その後、持参した供花やお供物、線香をそなえて手を合わせます。

 

・彼岸会(ひがんえ)への参加

檀家の場合は、菩提寺で彼岸会と呼ばれる仏事があり、それに参加する場合があります。

彼岸会とは日本独自の仏教行事で、先祖を追善供養するための法要です。

参加する場合にはお布施を持参するのが一般的で、その相場は3,000円~1万円程度と言われています。

表書きは「御布施」と書くのが一般的ですが、宗派や地域などによって異なるため、迷った際には無地でも問題ありません。

 

・家での過ごし方

お彼岸ではお盆のように特別な飾りつけをする必要はありませんが、家に仏壇がある場合は、仏壇や仏具を綺麗に掃除しましょう。

きちんとお花などを供えて、墓前と同じようにしっかりと手を合わせます。

自宅で法要などを行う際には、早めにお寺に相談しておくのが安心です。

お寺での法要などで忙しい可能性があるため、直前のお願いになると日時の希望が通らないことがあります。

 

お墓参りの作法

 

1.お墓の掃除

お墓の掃除は、墓石よりも先に墓石の周辺から始めます。

墓石の周辺に雑草やごみがある場合は綺麗に掃除しましょう。

墓石の周辺が綺麗になったら、墓石の掃除をします。

墓石は天然石を使用しているため洗剤を使用するのは避け、柔らかい布やスポンジを使って優しくふき取るように掃除します。

近くに他の墓石がある場合は、ごみや水洗いした際の水が流れないように気を付けましょう。

 

2.お供え

お供えを置く際には、墓石がシミにならないように半紙などを置きましょう。

その上にお供え物を置き、お参り後には供え物は持ち帰るのがマナーです。

墓石へのかけ水もお供え物のひとつなので、たくさん墓石に水をかけて問題ありません。

花を供える際は、香りが強いものやトゲのあるものは避け、迷う場合は故人が好きだった花を選ぶのが良いでしょう。

他にも、故人が好きだった飲み物や食べ物をお供えするのも良いでしょう。

3.お参り

お供え物を置いたら持参した線香にライターで火をつけ、火が付いたら手で線香を振るようにして火を消します。

線香の火を消す際に口で吹き消すのはマナー違反となるので気を付けましょう。

線香の火を消したら墓石の前で合掌します。

複数人でお墓参りに行く場合は、故人からみて最も近い関係の人から順にお参りをするのがマナーとされています。

 

四十九日法要のお供え物について

四十九日法要の案内が届いたら、香典やお供え物を持参するのが一般的ですが、何を持っていくか悩んだ経験のある人は多いのではないでしょうか?

お供えは供養の気持ちを表すものとなるので、品物選びは慎重に行う必要があります。

また、渡し方のマナーについても知っておくと安心です。

ここでは、失礼のないように四十九日法要に参列できるよう、お供え物のマナーについてお話ししたいと思います。

一般的な四十九日法要のお供え物

 

お供え物は、後に残らない物・消えてなくなるものが良いとされています。

お供え物で定番なのは、花の場合は菊や胡蝶蘭・ゆりなどの白を基調としたものです。

食べ物の場合は、果物や焼き菓子・煎餅・まんじゅう・羊羹・佃煮などが多く、飲み物の場合はお酒やお茶をお供えするのが一般的です。

他にも、線香やろうそくなども選ばれています。

また、お供え物としてアレンジメントされた花を贈ることもあり、近年ではプリザーブドフラワーを使ったお供え用のアレンジメントも販売されています。

アレンジメントされた花であれば、綺麗なだけでなく花瓶を用意しなくてもそのまま飾る事が出来、プリザーブドフラワーは手入れが不要で長持ちするため喜ばれます。

 

品物選びのポイント

 

お供え物を選ぶ際に悩むのが金額ですが、お供え物は香典とともに持参するため、それほど高額なものである必要はないとされています。

一般的には、故人と親しい関係だった場合は5000円~10000円程度、一般的な関係だった場合は3000円~5000円程度が相場とされています。

上記の金額を目安に、周囲とも相談し程よい金額を設定するのが良いでしょう。

品物を選ぶ際は、かさばらず分けやすいものを選ぶのがポイントです。

地域によっては供養の一つとして、持ち寄られたお供え物を最後に出席者全員で分け合う場合があります。

そのため、最初から小分け包装されているものや、重たいものは避けておくと安心です。

また、食べ物をお供えする場合は日持ちも重要となります。

特に夏場は食品の劣化が早いため、果物であればバナナや桃よりも実の硬いものを選び、お菓子であれば賞味期限が1~2週間あるものを選ぶと良いでしょう。

 

注意する事

 

お供え物に花を選ぶ場合は、バラなど棘のある花は手入れが難しく、香りの強い花を好まない人もいるので避けたほうが良いとされています。

お供え物の定番であるゆりも香りが強い花ですが、香りの元であるおしべの処理を花屋さんにお願いすることが可能です。

花と同様に、果物も香りの強いものは避けたほうが良いとされています。

果物を選ぶ際は旬のものが喜ばれますが、傷みやすいものや果汁がでやすいものはお供えには不向きな為避けましょう。

故人がお酒を好きだった場合、アルコール類をお供えすることも多いですが、遺族がお酒を飲まない場合には処分に困る場合があるので注意が必要です。

また、肉や魚など殺生につながるものは避けるのが良いとされています。

仏教では基本的に殺生を禁じているため、殺生のイメージとつながる食べ物はお供えには不向きとされています。

 

渡し方のマナー

 

法要でお供えを渡す際には、お供え物を両手に持ち、直接仏壇に置くのではなく遺族や法要の代表者に手渡しするのがマナーとされています。

寺院で法要を行った場合も、祭壇に供えたり寺院の方に渡したりすることは避けましょう。

手渡しする際に、法要に招いてもらった事へのお礼や故人を供養する言葉を伝えるのが良いとされています。

〈例〉

「本日はお招きいただきましてありがとうございます。」

「心よりお悔やみ申し上げます。」

「心ばかりですが御仏前にお供えください。」

お供え物を紙袋に入れて持参した場合は、中身だけを渡しましょう。