すぐに葬儀ができない時
葬儀はいつ何時発生するかわからない不測の事態です。葬儀場の数と人口のアンバランスの関係で、葬儀場や火葬場に空きがなく、すぐに葬儀があげられない状況が起きてしまうことがあります。
勿論、「お正月の3が日」や「友引」などの日程上の理由で葬儀ができない事情もあります。いずれにしても、葬儀は必ずしも最短の日程でできるとは限らない現代の事情がありますので、最後の最後出棺の時まで、ご遺体を美しい状態で保つことはご遺族誰もが願うことです。
火葬場や葬儀場の空きがなく、ご遺体を何日も保管しなければならないのは本当に大変です。
一般に公共の葬儀場の安置部屋は一時的な安置場所なので何日もというわけにはいきません。そんな事情から、何日も先の葬儀を控えたご遺体を安置・保管する場所が必要になっています。また、保管している間にご遺体が傷まないように保全の技術も進歩していますから、できるだけ生前のイメージに近い状態で、ご遺体の保全をすることが重要かつ大変な使命となっています。
進化するご遺体の保存
ご遺体の保存は、腐敗や感染症の心配もあり、夏場は特に気を使います。
一般にご遺体の保存にはドライアイスが使用されますが、ドライアイスをたくさん使用することでご遺体が凍り付いたように霜がついたりすることもあり、ドライアイス以外の保存法も研究されています。
ご遺体を殺菌・消毒処置して清潔に保ち、眠っているかのような自然な肌色の表情を保った保存法も開発されています。日程調整がうまくいかない時こそ遺体保存の技術に頼らざるを得ません。

昔から行われて来た湯灌の儀式と病院でのケア
現代では、保管する温度であったり、使用する薬品であったりと、さまざまな方法でご遺体の保存方法が研究開発されています。
しかし、日本には昔から伝わる湯灌の儀式というものがあります。納棺の前のご遺体に対して施されますが、行う内容としては、ご遺体を入浴させて髪や身体を清める儀式です。身体を清潔にするために洗い清め、男性であれば髭剃りを施し、女性であれば死化粧を施し容姿を整えることで来世への旅装束を整える意味を持っています。
最近では、病院で亡くなるケースが多く、その場合は、病院側で清拭(せいしき)を行ってくれる場合があります。病院でしてくれるのは入浴ではなく、アルコールに浸したガーゼで体を拭いたり脱脂綿を詰めたりといったご遺体を清潔に保つ処置が中心で宗教的な意味はありません。
ご遺体の保存は温度管理が重要
湯灌はご遺体を清潔にし、さっぱりとさせますが、あまり温かいお湯で入浴させると、かえってご遺体の傷みを速めてしまいます。
湯灌をする場合は、まず浴槽に水を入れ、そこにお湯を注いで温度調節をします。通常のお風呂の準備とは逆で異なりますが、それは死者に関することは通常と逆にするという風習に基づくものです。湯灌をして清潔になったら、脱脂綿を詰めて今度は葬儀の日まで冷却保存します。ドライアイスで冷却する場合が多いのですが、最近では、温度管理の行き届いた冷却保存できる部屋での遺体管理方法も出て来ています。遺体ホテル等という異名で呼ばれたりする現代事情を顕著に表した施設です。火葬場や葬儀場がいつも混み合う都市部等では、こうした遺体安置場所があれば安心なのかもしれません。また、亡くなってから徐々に死後硬直が始まるため、関節を曲げた姿勢など、納棺する時に困らないように考えて体の形をキープすることも気を配らなくてはなりません。ご遺族の気持ちとしては、出棺して送り出すその瞬間まで綺麗に保存してあげたいと思っているはずです。葬儀まで待ち日数がある場合には葬儀社に十分に相談することをお奨めします。
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