エンバーミングとは??
人は誰しも人生を振り返る時、人生で一番良かった時代を思い起こします。
「あの頃は、良かった。楽しかった。人生で一番希望に燃えてキラキラしていた。」と若い頃を思い出す人もいれば、「定年して、夫婦の時間が増え、長年の夢だった旅行や趣味の時間を持てて、良かった。
家族との対話も増えて、定年後の生活は充実して幸せだった。」などと思う人もいるはずです。
遺族の方も「晩年の故人の過ごし方で、一番本人が充実していた時期や、会社で活躍していた頃の面影にまた会いたい。
病魔と闘いぬいて、やつれてしまった顔よりも、元気で活躍していた頃の顔にまた会いたい。」と思うのは仕方のないことです。
このような故人の尊厳とイメージを守り、ご遺族の願いを叶える技術が、「エンバーミング」です。
「エンバーミング」とは、故人とのより良いお別れを叶えるために行う、ご遺体の保全処理です。
ご遺体に消毒・殺菌・防腐・修復等の処理を施し、お化粧をして、生前の元気な自然体のお顔に近づける技術をいいます。
エンバーミングの歴史
日本でのエンバーミングの歴史は近年まだ始まったばかりですが、その起源は、4000年以上も前の古代エジプトに遡ります。
当時は、疫病等も流行し、遺体の殺菌処理の必要性もありました。
また、身分の高い王族などでは、いかに遺体を防腐処理して保存するかが重要でした。
そういった意味で、発掘などによって発見された古代エジプトのミイラなどは、しっかりした処理があったからこそ、全身の骨格が失われずにきれいな形でみつかっており、エンバーミングの先駆けと言って良いでしょう。
また、アメリカの南北戦争時代には、亡くなった兵士を長い距離運ぶことが多く、その際には遺体の防腐処理や、遺体が病気に罹患していた場合の防疫という重要な目的がありました。
遺体を衛生的に処理して、遺族への病気の二次感染を防がねばならない重要な目的があったのです。
こうして、ある意味必要性に迫られる形で発達してきたエンバーミングですが、近年では、遺族のグリーフケアとしての重要性にも注目が集まっています。
事故等により、大きく損傷した遺体と向き合う遺族は心のダメージが大きく、葬儀後の心のケアが必要になります。
そうした損傷の大きな遺体であっても、エンバーミングの技術でなんとか生前の元気な頃の姿に近づけ、また、防腐処理、保存処理をしっかりとすることで日程に余裕が生まれ、遠くから駆けつける遺族にもゆっくりとお別れの時間を持ってもらえるという利点が生まれます。
エンバーミングは、その時代の必要性から生まれた、なくてはならない技術なのです。
エンバーミングを依頼できる葬儀社とそうでない葬儀社がある
エンバーミングには高度な技術が必要とされ、施術を行うための専用の施設が必要なため、依頼できる葬儀社とそうでない葬儀社があります。
エンバーミングの技術はレベルがいろいろあり、国際レベルの資格もあります。
日本では、日本遺体衛生保全教会というところがあり、葬儀社によっては、エンバーマーの養成を行っている葬儀社もあります。
エンバーミングの技術を持っている葬儀社では、「時間がたったご遺体の口がぽっかり開いてしまった」などということは起きません。
ご遺体の表情は、安らかで柔和な表情に整えられており、皮膚には特別な処置を施してあるので、まるで眠っているかのようなご遺体に生まれ変わらせることも可能だからです。
病院でしてもらえるケアは脱脂綿を体の穴に詰めるなどごく限られた処置のみで、エンバーミングとは全く異なるレベルのものです。
その辺はよく理解しておきましょう。
安らかな表情のご遺体を望むなら、やはりエンバーミング技術を持った葬儀社に依頼するのが安全確実です。
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