喪に服している際に、年賀状の代わりに喪中はがきという挨拶状を出します。
ご自宅に喪中はがきが届いた事のある人は多いのではないでしょうか。
喪中はがきによって新年の挨拶を控えさせていただくという事を伝える役割も担っているので、計画的に出す必要があります。
そんな喪中はがきの出す時期や書き方、マナーなどについてお話ししたいと思います。
【喪中はがきとは】
身内に不幸があった際、1年以内の正月にだす年賀状の代わりになる挨拶状のことをいいます。
一般的に、身内に不幸があった場合は喪中とし、その期間は慶事を避けて喪に服します。
新年の挨拶となる年賀状も控えさせていただく事となるので、年賀状を出さない事をお知らせする年賀欠礼の挨拶状となります。
その為、相手が年賀状を書く前にお知らせする必要があります。
【喪中はがきを送る時期】
喪中はがきは年賀欠礼状となるので、毎年だす年賀状の時期より早めにだす必要があります。
一般的に、12月上旬までには相手方に届くように手配しましょう。
喪中はがきを出すことで、年末年始の挨拶を今年は遠慮させていただきますという事を伝えることとなるので、喪中はがきをだした人から年賀状が送られてきたとしても問題ありません。
喪中はがきを出していない人から年賀状が届いた際は、1月5日から2月3.日の間に「寒中見舞い」で喪中により年賀状を出せなかった旨をお伝えします。
【出すときのマナー】
喪中はがきに使用するハガキは、郵便はがきや市販のはがきの中で弔辞用のハガキが販売されているのでそちらを使用します。
出すときのマナーとして、切手は通常の切手ではなく「弔辞用切手」を使うとされています。
弔辞用切手は郵便局で購入できるので、ハガキを購入する際に一緒に購入しておくと安心でしょう。
近年では自宅のPC等で自分で喪中はがきを作成する人も増えています。
薄い紫系やブルー系の下地に、故人の好きだった花の挿絵をいれたり、故人との思い出の写真を添えたりなど、オリジナルの喪中はがきを作成する事が出来ます。
基本的に喪中はがきはシンプルなものが良いとされているので、ゴチャゴチャしてしまわないように注意しましょう。
写真をいれる際は、故人の顔が写っている物より、故人との思い出の場所や、故人の好きだったものなどが写っている物を使用するのが良いでしょう。
【喪中となる親族の範囲】
一般的に、1年以内に2親等内の親族が亡くなった場合に喪中はがきを送る必要があるとされています。
故人の1親等→両親・配偶者・子
故人の2親等→兄弟姉妹・祖父母・孫
これについては特別な理由はないとされており、2親等内であっても同居していない場合などには喪中はがきを送らないという人もいます。
喪中はがきを送る目安として、生活を共にしていたかという事も大切でしょう。
【喪中はがきの書き方】
喪中はがきには特に決まった形式はないとされていますが、一般的には次のようなことを記載します。
・喪中につき年賀欠礼する旨
文例→「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」
「喪中につき新年のご挨拶をご遠慮させて頂きます」
・お付き合いへの感謝
文例→「本年中に賜りましたご厚情に心よりお御礼申し上げます」
「本年中のご厚情に深く感謝申し上げます」
・誰がいつ亡くなったのか
・日付
・新しい年のお付き合いをお願いする言葉
文例→「明年も変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます」
「年賀」は使わず「年始」「年頭」などの表現がよいでしょう。
誰が亡くなったのかが送った相手にわかるように、故人との続柄も書き入れておくと分かりやすいです。
「拝啓」「敬具」などの結語は不要とされており、近況報告やその他の要件などを書き入れるのも控えると良いでしょう。