葬儀費用の全国平均は200万円前後であると言われていますが、その内訳についてはあまり知られていないのではないでしょうか。
葬儀費用の中にはいろいろな項目が含まれており、その内訳を知る事で費用を削減したり、後々知らなった追加料金が発生してしまうなどのトラブルを防ぐことが出来ます。
もしもの時に、納得の上で葬儀をあげる事が出来るよう、葬儀費用の内訳についてお話ししたいと思います。
【葬儀費用の内訳】
一般的に、葬儀の内訳は次のようになっています。
・葬儀一式費用
全体費用の5~6割程度
・飲食接待費
全体費用の2~3割程度
・宗教者への支払い
全体費用の2~3割程度
飲食接待費は弔問客の人数によって大きく変わってくるため、葬儀費用を大きく左右する要素の一つであると言えます。
葬儀一式費用は、見積もりの段階で内容をしっかり確認し、不安を取り除いておくと良いでしょう。
【内訳の内容】
・葬儀一式費用とは
祭壇・棺・寝台車・式場設備などの、葬儀を執り行うために必ず必要となってくるものが含まれています。
細かい内容だと、病院などへの遺体のお迎え・搬送をはじめとした通夜・葬式・告別式など、火葬やお骨上げ祭壇などの葬儀葬送の準備から全工程を含むのが一般的です。
葬儀一式費用は、総費用の半分を占めるものとなっているので、トラブルを防ぐためにもきちんと内容を把握し、納得の上で依頼しましょう。
・飲食接待費とは
通夜・告別式の後にふるまう接待料理と、返礼品の費用を飲食接待費としています。
弔問する人数や内容によって費用が大きく変わる為、葬儀の内容にあったものを選択すると良いでしょう。
・宗教者への支払いとは
読経料や戒名料などの、僧侶に依頼するものにかかる費用のことを言います。
宗派や教会、依頼する僧侶などによっても大きく異なるので注意が必要です。
【注意する事】
・パック料金
最近では「お葬式の総額○○万円」というパック料金や「追加料金0円」という広告をよく見かけます。
一見、お手軽で分かりやすいといった印象をうけますが、内容によってはお客様によっては不要なものがついていたり、希望するものが不足しており追加料金を支払う必要がある場合などがあります。
葬儀は、場所や人数によって大きく金額が変わってくるもので、必ずしもその金額で収まるとは限らないので注意が必要です。
パック料金で依頼する場合は、内容もしっかりと確認し、追加料金の有無についてもきちんと説明を受けておくと安心でしょう。
〈実際に困った事例〉
- 式場・火葬場の料金が別途に必要だという説明がなかった。
- マイクロバスや受付テントが必要だと事前に知らされず、後で追加する事になった。
- 「追加料金なし」と言われていたが、内容に納得できず要望を伝えたところ、結局追加料金が発生してしまい高くなってしまった。
- 人数設定がないプランで依頼したところ、様々なものを人数分手配したらかなり割高になってしまった
・自宅に大勢の弔問客が訪れる
少ない人数で葬儀を行った場合、お通夜や葬儀・告別式を知らされていなかった方が、後日自宅に弔問に訪れるというケースがあります。
遺族にとっては、自宅にまで弔問に訪れてくれありがたく思いますが、その反面で何人も弔問に訪れる事で「頻繁なので休めない」「家を空ける事がなかなかできない」「長時間帰らない人もいるので疲れてしまう」といった声もみられます。
故人にとっては親しい間柄でも、遺族にとってはそれほど親しくないといったケースもあり、自宅で一対一でお話しすることに大きな負担を感じる方も多いようです。
そんな事から、もう少し大きな規模で葬儀を行っておけばよかったと思う人も多いので、葬儀後の事も考えて葬儀を行う事が必要です。