終活を考えたことはありますか?

皆さんは「終活」や「エンディングノート」などと言った言葉を耳にしたことはありますか?

知人から終活をしていると聞いたことはあっても、「自身の死」については、まだ先だと思って、何も準備をしていない方、意識してなかった方が大半だったのでは無いでしょうか、今年に入ってコロナウイルス感染症の影響から、「死」というのが思いのほか身近に迫っていると知り、不安になり、万が一、自分も病気などで判断力を失うような状況となった場合に備えて、エンディングノートを書いておこうと思われた方が増えているそうです。

そこで、今回は終活やエンディングノートについて、ご紹介したいと思います。

エンディングノートとは?

超高齢社会になっている現在、自身の人生の終末期をどうすべきか考える方が増え、「終活」という言葉が生まれ、映画や書籍なども目にする機会が増え、それに伴って自分の葬儀に対する希望や、家族との思い出などを書き残すための「エンディングノート」が、葬儀場でも事前相談を希望される方に無料で配布や販売をされるようになりました。

自身がいつ判断力を失ってしまうのか分からないからと、元気なうちに終活やエンディングノートの作成に取り組まれる方が年々増えています。

 

エンディングノートは、遺言書と違い、有料のものから無料のものまでデザインも様々ですが、書く内容は自由に決めて構わないのです。

大体のノートは、「自分の生い立ちや、仕事、家族との思い出などの自分史」、「自身が病気になった際の延命治療や臓器提供の希望」「介護についての希望」、「葬儀やお墓の希望」、「財産や相続の考え方、マイナンバーや保険、口座番号等」、「貴重品のありか」「家系図」、「写真貼付欄」、「知人の連絡先記入欄」などがあります。

 

しかし、ここに記載されたことは遺言書のような法的効力はありませんので、家族間のトラブルを防ぐためにも遺言として残したい場合は別途、遺言書を作成しておきましょう。

それでも備忘録として自分の考えを残しておけば、もしもの事態になった場合、残された遺族は本人の意思を尊重する事ができたと安堵し、救われる場面もあるでしょうし、自分の最期をどうしたいかなど自身の想いが反映出来るようになる可能性も高まります。

書く事で、自分がこれからの日々をどう生きていけばいいのか、または何をすべきかが見えてくることでしょう。

 

葬儀の生前契約

元気なうちに自分の葬儀を契約しておくことをいい、葬儀費用など、残された家族の負担減らすためにもなるのでメリットがあります。

 

遺影写真を生前に用意しておく

終活のひとつとして、生前に遺影を用意しておく方が増えており、自分のお気に入りの写真を選び、それを遺影に使えるような“遺影写真加工サービス”もあります。

 

尊厳死と安楽死

終活の中には、亡くなった後のことだけでなく、「尊厳死」や「安楽死」などの亡くなり方も考えることがあります。

尊厳死とは、回復の見込みの無い末期状態になった場合に、医療器具による延命措置を希望しないで、自然に死を迎えたいという事です。

一方、安楽死は、死期が迫り耐え難い肉体的苦痛に苦しんでいる患者に対して、致死量の薬剤を投与して、苦痛緩和剤の投与によって死期を早めることをいいますが、今まで日本でまだ安楽死が認められた例が無いのが現実です。

尊厳死をと思って家族に伝えていても、いざそうなった時に、本当にそれで良いのか迷うのが家族です、エンディングノートに書いておくことで、意思表示が出来る事に繋がり、ご家族の心の負担も少しは軽く出来ることでしょう。

 

終活をするにあたり、自分の死に向き合うことは、決して恐ろしい事ではなく、むしろ自分自身がどう逝くのかを考えておくことは、その為に、自分がこれからどう生きていくのかを見つめ直せて、残りの人生をより充実させようと意欲が沸くはずです、是非一度、考えてみてはいかがでしょうか。