「喪中」は、近しい人が亡くなった後、一周忌までの期間はお正月のお祝いなどおめでたいことは避けるべきだと言われています。
喪中の場合、新年はどのように過ごせばいいのか、お話します。
お歳暮は送ってもいいの?
お歳暮は、感謝の気持ちをこめて贈るものなので、喪中に贈っても問題はありません。
故人がお世話になった方や家族がお世話になっている人には、変わらないおつきあいを願って贈ることが好ましいとも言えます。
年賀状について
新年を祝うために出すのが年賀状なので、正月が喪中の期間に当たる場合、出すのは控えましょう。
年賀欠礼と呼ばれる喪中はがきに、誰の喪中であるかを明記して年賀状の代わりに出します。
事前に年賀状が出せないことを知らせるためのもので、11月から、12月上旬までに相手に届くように発送するのがマナーです。
12月半ば以降に贈る場合には、1月8日~2月4日の間に喪中であること、新年の挨拶を控えさせてもらった旨を「寒中見舞い」にて伝えます。
また、年始に人にあったときも、「おめでとうございます」という挨拶は控え、「昨年はお世話になりました」や「今年もよろしくお願いします」などと挨拶しましょう。
お正月に控えた方がいいこと
正月飾り
新年を祝うために飾る門松や注連縄、鏡餅などは、喪中の際は控えましょう。
特に家の外の正月飾りはしない方がいいでしょう。
おせち料理
おせち料理には、新年を祝し、縁起のいい食材や料理をいただくものなので、基本的には避けた方がいいでしょう。
年越しそばは、一年の役を落とし、長寿を願いいただくものなので喪中の人が食べても問題ありません。
また、お雑煮についてもお供えの餅を避ければ大丈夫です。
初詣
神社への初詣は控えましょう。死を穢れとする人道の考えに則り、50日または13カ月間禁じているところもあります。
喪中の期間であっても寺院への参拝は問題ありません。
お年玉
神様からの贈り物という考えが起源となっているお年玉は本来なら避けるべきだとされています。
現代ではお小遣いの延長線上にあるものなので、お小遣いなどのお年玉以外の名目で渡しましょう。
今回は喪中場合の新年の過ごし方についてお話ししました。
喪中は、故人を偲ぶことが本来の趣旨ですが、きちんと喪に服すためには祝い事を避けるなどのマナーが存在します。
後悔のないよう故人を偲ぶ時間を大切にしましょう。