お供えのお花
通夜・葬儀にお供えするお花には、どのような種類がありどのような意味合いでお供えされるのでしょう。通夜・葬儀のお花といって、私達がすぐイメージするのは豪華でありながら静粛な雰囲気の祭壇の前に広がるお花ではないでしょうか。お花畑のようにおびただしい数のお花がさまざまな模様や風景を描くように飾られています。年々葬儀自体は縮小化され、家族葬などの小規模のお葬式が増えていますが、ことお供えの生花に限っては故人に捧げるお花のため、むしろ豪華に個性的に華やかになってきています。30年前のお葬式では、白菊や白いゆりの花、白のカーネーションが用いられることが多く白を基調として、アイリスなどの青いお花やデルフィニウムなどの紫のお花などを用いて、清楚で地味な色調の祭壇が主流でしたが、最近ではかなり変わってきているようです。故人の好きだったお花を飾ったりするので、赤いバラやピンクのお花や黄色いひまわりまで飾られたりします。それだけ故人の個性を重視するお葬式になってきたと言えます。
通夜・葬儀のお花の種類
通夜や葬儀で使われるお花は、生花です。お花を贈る場合には花屋さんか葬儀社で手配をしてもらいます。どこにお供えするお花か、またどのシーンで使われるお花かによって種類が違ってきます。また、仏式なのかキリスト教式なのかによってもお花の種類が違ってきます。
仏式のお通夜には枕花をお供え
枕花とは亡くなった方の枕元に飾るお花のことをさします。訃報を受けてから割合すぐにお送りします。お花の様式は、盛花(もりばな)や籠花(かごばな)などのアレンジの施された比較的高さの低いご遺体に寄り添うようにお供えするお花です。お花の色は白に限定されず、和花・洋花どちらも用いられます。価格帯は10,000円~30,000円といったところです。枕花は、ご遺体の一番近くに飾るお花で、亡くなってからお通夜が執り行われる前に、故人と特に親しかった人が送ります。
供花の種類と贈る人とタイミング・飾り方
供花は故人の供養のためにお送りするお花です。故人と親しかった人や、遠方の親戚のため通夜葬儀に参列できない人が送ることもあります。また、子供一同、孫一同、親族一同など遺族が送ったり、会社などから届くこともあります。お花のスタイルは、籠型のフラワーアレンジメントだったり、式場のスペースが十分にあれば供花スタンドなどもあります。お通夜に間に合う場合はお通夜の日の午前中までに、葬儀用に贈る場合は、葬儀の前日までに届くようにします。供花は、故人に対する気持ちなので、誰が贈ってもよく、通夜・葬儀の準備の妨げにならないように、通夜・葬儀場をよく確認した上で余裕を持って間に合うようにお送りすることが大切です。大切な通夜・葬儀中に届いてしまってばたばたするようでは本末転倒です。飾り方は、葬儀社の方で遺族に関係を確認した上で、親しかった人、血縁関係の濃かった人から近くから順番に飾られるようになっています。飾り方については葬儀社に任せれば良いでしょう。
故人に最後のお別れをする献花
献花はもともとはキリスト教の葬儀の儀式です。仏式のようにお焼香をしない代わりに祭壇にお花を1本ずつお供えしていくのです。それが近年キリスト教のお葬式以外でも葬儀の儀式として献花を取り入れるお葬式を見かけるようになったのです。
献花に使われるお花は白い生花です。花の種類は造花はダメですが、生花なら何でもよく、バラは故人が好きだった場合はお供えしますが、献花は会葬者が手に持つお花なので棘があるバラはあまり用いられないことが多いようです。
このように通夜・葬儀には生花はかかすことのできない故人への大切な贈りものです。故人への気持ちをお花にこめて故人がさみしくないようにしてあげたいと思うのが遺族や親しい友人の思いなのです。大切な葬儀を滞りなく執り行うためにお花の贈り方やタイミング・マナーも気をつけたいですね。
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