葬儀で気を付ける事
通夜・葬儀では遺族側・弔問客側の双方がご挨拶をする場面に直面します。弔問客は、ご遺族に弔問の挨拶をします。故人の死を悼み残念に思う気持ちやご遺族が力を落としているので精神や身体の健康が心配な事を伝えたりします。また、喪主は、弔問客に会葬に来て頂いた感謝の気持ちを伝えます。双方、相手方の思いを察して言葉に詰まることもあると思いますが、短い挨拶でも良いのでなるべくご挨拶の言葉は伝えるべきです。
弔問する側の挨拶
悲しみで気を落としているご遺族を前にして、弔問客はなかなか慰めの言葉が思い浮かばないというのが現実です。
かと言って最初から最後まで無言では、故人に生前お世話になった感謝の気持ちも表すことができません。短くても良いので、なるべくご遺族に言葉がけをするようにしましょう。
ただ、ここで気をつけなければならないのが、言葉の選び方です。お悔やみの言葉には、避けなければいけない忌み言葉があります。
忌み言葉を極端に嫌う人もいますので、気をつけて、なるべく使わないようにします。忌み言葉とは、例えば繰り返しを連想させるような言葉「重ね重ね」や「くれぐれも」等です。
また、喪家の宗旨によって、死の概念や表す言葉も違います。仏教であれば、「成仏」や「冥福」という言葉になりますし、キリスト教では、「召天」や「神のもとに召され」などの表現をします。これらの言葉は必ずしも挨拶に必要ではないので、宗旨に関する発言を避けるのもひとつの方法です。弔問する側はなるべく遺族の心情を配慮して失礼のない言葉選びをすることが重要です。故人の死を悼み、残念な気持ちと感謝の気持ちを伝える挨拶をすることが、弔問客の重要なマナーとなります。
喪家の挨拶
弔問客への対応で、ひとりひとりに挨拶をする場合もありますし、通夜の最後などに弔問客全体に向けて挨拶をする場面もあり、喪家も悲しみで大変な中、挨拶は結構あります。どんな場面でご挨拶があるでしょうか。
弔問客への挨拶
通夜では、弔問に来てくれた方へ、故人との間柄にもよりますが、立場に合った言葉でご挨拶します。
「お忙しいところをお来し頂き、ありがとうございます。○日の○時に息をひきとりました。安らかな最期でした。どうぞ会ってやってください。」
また、
「○○さんには(「長年職場で」等)大変お世話になったと聞いております。」
「○○さんとは(学生時代・趣味の会で・地域の老人会で等、属していた団体名等を入れる)楽しくお付き合いさせて頂いていたと聞いております。」
等とご挨拶をします。勿論、悲しみで挨拶どころではないかもしれませんが、遺族として言葉をもう発することのできない故人に代わってご挨拶をするので、気丈にふるまうことができるのかもしれませんね。
挨拶をすることで、故人の生前の交友関係や充実した生活ぶり等が垣間見える瞬間でもあり、故人が周囲から頼りにされていたり、感謝されたり、懐かしがってくれたりするのは遺族にとっても今後の心の支えとなったりします。
悲しみをこらえて弔問客にご挨拶することで、ひとつ遺族としての務めを果たし心の整理をする第一歩となるのです。
通夜の最後に行う喪主の挨拶
通夜では、読経・焼香等の式の後に散会する前に、喪家の代表である喪主が会葬者に向けて挨拶をするのが恒例となっています。主旨としては、会葬者に対する来てくれたことに対するお礼や、通夜式の後のお斎への参加呼びかけ、翌日の告別式の時間案内等を会葬者に知らせるという意味があります。
挨拶で気をつけること
挨拶では忌み言葉を使わないなど形式的なマナーがあります。通夜式の後のご遺族への挨拶も長々と話しこむのは遺族を疲れさせてしまいますから控えるべきです。弔問客側の挨拶で気をつけることは、形式的なマナーを十分に踏まえた上で、ご遺族の心情や状況に配慮することです。
そのような挨拶を心がけることが一番重要なのではないでしょうか。遺族側の弔問客への挨拶で気をつけることは、故人の生前の人間関係を把握しながら、できるだけ生前の故人との関係に則した対応をすることで非礼とならずに済みます。訪れた弔問客が職場の上司なのか部下なのか、親しい友人なのか、世話した後輩なのか等、故人の立場を少し意識することです。目上の人への対応を誤らなければ故人が恥をかくことはありません。挨拶ひとつでもかなり神経を使いますが、故人が安心して旅立てるようにと思えば難しいことではないかもしれませんね。
名古屋市内
瑞穂区 ・昭和区 ・中区 ・東区 ・熱田区 ・中村区
中川区 ・南区 ・天白区・緑区 ・港区 ・千種区
名東区 ・守山区 ・北区 ・西区