直葬とはどんな葬儀?
近年よく聞く「直葬」とは、どんな葬儀かというと、亡くなった病院や自宅から遺体を火葬場に直接運び、火葬場に遺族に集まってもらい火葬炉の前で僧侶による簡単な読経の上、荼毘に付す葬儀です。
いわゆる宗教的な儀式である通夜・告別式等のない葬儀のことです。
その為、ご遺体の周りはいたってシンプルで、祭壇の設置もありません。
この点をよく理解せずに、「直葬」に決めた後に、祭壇の設置や長時間の読経を希望しても「直葬」とは違うプランになってしまいます。
祭壇の設置のある「家族葬」や「一日葬」と、祭壇設置のない「直葬」の区別をきちんと認識して理解しておかなければなりません。
直葬の流れ
まず、ご遺体の搬送ですが、役所への死亡診断書の提出と、火葬埋葬許可書の取得といった事務処理が整わなければ火葬できません。
また直葬と言っても、亡くなってから24時間は火葬できないということが法律で決められていますので、それまでの時間ご遺体を安置する場所が必要になります。
自宅で亡くなった場合は自宅での安置となるかと思われますが、病院で亡くなった場合、そのまま病院で24時間安置してもらえるわけではありません。
またそのまま火葬場に直行しても火葬場に24時間も安置できる場所があるわけではありませんので、「直葬」の場合は特に、このご遺体の安置場所をどうするかを決めておかなくてはなりません。
火葬場が混んでいてすぐに予約が取れずに何日も安置しなければならない場合等にはご遺体の劣化が心配かもしれません。
火葬を行うまではドライアイスが日数分必要になってきます。
火葬場に搬送されたら、あらかじめ依頼して手配しておけば火葬炉前で、僧侶に読経してもらうことは可能です。
火葬炉前で、読経とお別れの時間を10分程度過ごした後、出棺となります。
その後90分程で火葬が終了しますので、遺骨を骨壺に納めて解散となります。
シンプルなイメージの「直葬」でも、葬儀社に依頼しない場合、役所への書類提出や許可書の取得、火葬場の予約、ご遺体の安置、ドライアイスの手配、僧侶への読経の依頼等、遺族がしなければならないことがたくさんあり、遺族の負担となる手間がかなり発生します。
直葬も葬儀社で申し込める
直葬だと「式場を使わないし、葬儀をしないのだから葬儀社に頼めない…」と思っている人もいますが、ほとんどの葬儀社で「直葬」も受け付けています。
故人が生前から、葬儀社の「友の会」に入会していたりすればなおさらです。「直葬」でも、役所への書類提出や、遺体の安置、火葬場の予約は必要ですし、何も知識の無い遺族だけで全てをスムーズに執り行うのは難しいでしょう。
経済的な負担を減らしたい目的や、通夜・葬儀等何日も時間をかけずに送りたいという理由で「直葬」を選んだのに、書類提出も遅れ、火葬場の予約もなかなか取れず、ご遺体の安置も何日も必要になってしまったというのでは、本来の目的からはずれ、本末転倒になってしまいます。
そう言った意味でも、たとえ「直葬」するにしても葬儀社へ相談するのが安心です。
葬儀社へ依頼すれば料金は、勿論火葬料金だけではありませんが、遺体の搬送からドライアイスの手配や役所への手続き、僧侶の依頼、安置場所の確保、火葬予約、骨壺の準備等を全て行ってくれるので、遺族は安心して短い時間ながらもお別れの時間を過ごすことができます。
葬儀社に依頼する「直葬」であれば、遺体の安置も安心ですし、出棺前のお別れの時間に、あらかじめ頼んで準備してもらったお盆いっぱいの「手向け花」をお棺にいれたり、僧侶に読経してもらうこともできます。
遺族にとって普通の葬儀と違って宗教儀式はないものの、出棺前にゆっくりと故人に向き合いお別れできることはありがたいことです。
直葬であっても気がねせずに一度葬儀社に相談してみると良いでしょう。
親身になって動いてくれるはずです。
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