通夜振る舞いの多彩なメニュー

宗旨によって違う食事内容

通夜振る舞いは、故人を偲んで思い出話などをする食事会です。

仏式での食事会を「通夜振る舞い」といいます。

神式では、「直会の儀(なおらいのぎ)」と言います。仏式も神式も特にメニューが決まっているわけではありません。

キリスト教式葬儀では、「茶話会(さわかい)」と言うものがあります。

日本式の和風料理に代わってケーキやお菓子にコーヒー・紅茶等で故人を偲んで思い出を話す時間となります。

最近の家族葬等、宗教儀式のない葬儀では、会葬者が気軽にとれるサンドイッチやオードブル等が用意されることもあります。

お別れの会や偲ぶ会等ではより宗教色は失われ、パーティー形式に近くなります。

葬儀の形式と食事の内容

葬儀の形式が仏式なのか神式なのか、葬儀後のお別れ会なのか、はたまた本人参加の生前葬なのか、人数の多い一般葬なのか家族葬なのか等によって、用意する食事内容も自ずと違ってきます。

仏式の葬儀の通夜振る舞いで一般的によくあるメニューはお寿司でしょうか。

通夜に生ものなんて少し不思議な気もした人も多いと思いますが、準備のしやすさというのが一番の理由かもしれません。

よそう必要がなく、誰でも1個から食することができますから、15分程度で帰られる方にも1時間位参加される方にも給仕の必要なくセルフで食して頂けます。

また、おかずには、やはり1個ずつ食べられるという理由から煮物や揚げ物・天ぷらの盛り合わせ等も登場することがあるようです。

そう言った意味で良く似たスタイルの洋風のものが、やはり1個からつまめるサンドイッチやケーキでしょうか。

注文時にもあまりシビアな個数のカウントは必要なく、手軽に注文できるメニューです。

実際にまだご遺体が安置されていて、葬儀を控えた通夜の場合の食事は、華やかさを抑えた雰囲気のメニューになりますが、葬儀後1カ月もたった後のお別れ会や偲ぶ会等では、故人の知人同士の交流の場となり、立食パーティーの様な雰囲気となりますから、料理のメニューも華やかなパーティーメニューとなるようです。

料理のコストを下げたい場合には、和式であっても和菓子とお茶等でキリスト教式の茶話会に近いものにする向きもあります。

通夜振る舞いで出される飲み物

お茶とお菓子の茶話会式の場合であれば、大きな急須に緑茶を用意したり、給茶機でのお茶の配布やコーヒーの出る機械等でいれて会葬者に配布することができますが、最近では、ペットボトルの緑茶やウーロン茶、子供向けにジュース、大人向けに、ノンアルコールビールの準備をすることが増えています。

これも個別対応でき給仕の手間がいらない為です。

以前は、遺族の親戚が夜通しお酒を飲み明かす等のこともあったようですが、最近では、通夜後親戚は大半の人が帰宅する為、帰宅時の事にも配慮した上でノンアルコールのビールやお茶やジュース等ソフトドリンクを準備することが多いようです。

多彩なメニューと出席者のマナー

最近の通夜振る舞いは、寿司や天ぷら等の和食にとどまらず洋風のサンドイッチやオードブルなどメニューも多彩です。

中には、生前故人がよく作っていた料理のメニューを再現した料理が振舞われる場合もあります。

通夜振る舞いに出席しても、何も頂かずにお話だけして帰る人もいますが、せっかく出された料理やお菓子は一つでも良いので頂くようにしましょう。

遠慮する人ばかりでは、料理を全く無駄に余らせてしまい処分するのももったいない気持ちになってしまいます。

故人の思い出話に花を咲かせ、少しでもお菓子や料理を頂いた上で退席するようにするのが礼儀です。

葬儀を控えた遺族の疲れが出ないように早めに退席するように心がけましょう。


名古屋市内

瑞穂区 ・昭和区 ・中区 ・東区 ・熱田区 ・中村区

中川区 ・南区 ・天白区・緑区 ・港区 ・千種区

名東区 ・守山区 ・北区 ・西区

それ以外の地域
日進市 ・ 東郷町 ・みよし市 ・長久手市 ・尾張旭市
豊明市 ・大府市 ・刈谷市 ・知立市 ・豊田市
岡崎市 ・安城市 ・高浜市 ・碧南市 ・東海市
東浦町 ・半田市 ・知多市 ・西尾幡豆 ・蒲郡市
新城市 ・豊川市 ・豊橋市 ・春日井市 ・小牧市
犬山市 ・瀬戸市 ・愛知県西部 ・愛西市 ・飛島村
三重県 ・岐阜西濃 ・岐阜中濃 ・岐阜東濃
東海典礼株式会社
〒465-0073
名古屋市名東区高針原2-1704

見直したい装いのマナー③~女性の略正装~

女性の略礼装

 

突然の知らせに、礼装を準備できない時のお通夜へ参列する時、近親者ではなく一般会葬者として葬儀や告別式に参列する時などに略礼装を心がけます。近親者でも三回忌以降の法要に参列する時から略礼装にするご遺族もいらっしゃいます。正式礼装や準礼装と大きく違うところは、黒色に限らないという点です。略礼装のために礼服としての用途の服装を準備する必要はありません。

  • 上着

ワンピースにジャケットを羽織るアンサンブルタイプでも、スカートとジャケットが別々のスーツタイプのものでも、パンツスーツでも構いません。ジャケットのインナーとなるものはできるだけ首のつまっているものを着用します。白いシャツは首元から明るさが出てしまうので避けます。

ジャケットは黒色に限らず、ダークグレーやグレー、紺色などであれば問題ありません。季節によっては黒色で肘まで隠れる暗い色のブラウスに長いスカートなど、必ずジャケットを着用しなければならないということはありません。

 

  • ボタン

スワロフスキーなどの装飾の意図が強いデザインは控えます。オーソドックスな、一般的な会社やリクルート時でも着用できる程度のものであれば材質などは問いません。

 

  • 生地

ストライプやチェックなど柄のあるものは控えましょう。それ以外は、暗めの色で、上下がスーツになっていなければならない制限はありません。透け感のあるものは華やかな印象になってしまいますので、相応しくありません。

 

  • バッグ

バッグは正式礼装の時と同じように、礼装用のバッグを持つようにします。小型で布製の、手提げのものかクラッチバッグのデザインが一般的です。ショルダーになるものや大きすぎるものなどは弔事の場では相応しいとは言えません。しかし、仕事先からそのままお通夜の会場に向かう場合などやむを得ない場合に、礼装用のバッグを買い足す必要はありません。また若い人で礼装用のバッグを持っていない人も、黒などのなるべく地味なバッグで参列するようにしましょう。

 

  • ストッング

黒のストッキングを着用するのが一般的ですが、肌色のストッキングでも失礼にはなりません。

 

準備できれば黒色のシンプルなパンプスが適していますが、それに近しいものであれば使用することができます。グレーや紺色、茶色など暗めの色であれば問題ありません。ピンヒールの靴などは華やかな印象になりますので控えましょう。

弔事の際のコート

 

季節によっては礼装だけで出歩くこともできますが、冬はどうしても礼装の上にコートを着ることになります。その際もなるべく暗めの色のコートを着用します。黒色やグレー、紺色でウールのコートを選びましょう。ダウンジャケットやムートンの素材は、カジュアルな印象となりますし、礼装には合いません。どうしても他に持っていない時は会場に入る直前に脱いで手元に畳んでおきましょう。儀式の間も、上着の着用をしないのがマナーです。

その他のマナーについて

 

香りの強いものは弔事にはそぐわないので、香水や匂いの強い化粧品などは控えましょう。清浄なお線香が汚されるイメージもあり、快く思われないからです。

ネイルは急なお通夜に参列する時は取り除く時間がないこともありますが、翌日の葬儀や告別式では落としておけると良いですね。ネイルサロンなどに行かなければ落とすことができないようなジェルネイルやスカルプチュアネイルなどは難しいかもしれませんが、自宅でもできるマニュキュアは取り除いておくのが望ましいです。

 

髪型については見直したい装いのマナー②で述べましたが、髪の毛の色についてはすぐに変えるのが難しいこともあるかもしれません。近親者に近ければ近いほど、身だしなみには気をつけたいものです。故人が亡くなられてすぐに美容院に行くことができなくても、一周忌の前までに華美な髪色を抑えておくなど、喪に服するというのはあらゆる場面で死を弔う気持ちが大切です。

昔は長い日数を喪に服して、扉を締め切り、死を悼むものでした。そこまでの決まりはない現代だからこそ、故人に対しての哀悼の気持ちを様々な形で現すことも求められていると言えるのではないでしょうか。