皆さんは、最近ひそかなブームになっているミニ仏壇セットって見たことありますか?
十数年前には、リビングに似合う洋風仏壇が大きく取り上げられていました。
仏壇を置きたいけれど、マンションで洋間ばかりで畳の仏間を用意できない…という住宅事情が背景にありました。
それが最近では更に、広いリビングに置く立派な洋風仏壇でなくても、自分の部屋に置いて常に故人と向き合いたいと希望する人が増え、机の上や、ほんの小さなスペースに置ける「ミニ仏壇」がひそかなブームになっています。
背景に供養する側の高齢化
昔ながらの一戸建てに3世帯同居をしている家族なら、供養する側も代替わりと同時にしっかりと供養を受け継いで行けますが、一軒の家に宗旨も違う仏壇をいくつも置くわけにもいかず、かと言って子世帯の夫婦両方が一人っ子であった場合等、配偶者の両親の仏壇を置きたいという希望もでてくるでしょう。
配偶者の両親のどちらか(例え義父)が他界し、一人になってしまった親(例えば義母)を呼び寄せて同居したとします。
義母は子世帯の用意してくれた和室で過ごすことになりました。
この場合、「小さくていいからお父さんのお仏壇がほしい」と願うのも無理はありません。
子の配偶者に遠慮はありますが、せめて手元に小さなミニ仏壇が置けたらという気持ちがあっても当然です。
また、この義母が施設に移住することになった場合に、その部屋に、亡くなったご主人と向き合える小さなお仏壇が欲しいというケースもあります。
このように、供養する側の高齢化と現代の住宅事情から生まれたのが、リビング用洋風仏壇よりもさらにミニな卓上ミニ仏壇なのです。
ミニ仏壇の持つ意味合い
ミニ仏壇の持つ意味合いとして、手元供養の考え方もあります。
供養する側が高齢で足腰も弱く、定期的にお墓参りするのが困難という場合に、故人を身近に感じて向き合えるスペースが欲しい、宗教や形式にとらわれずに自由にお参りして供養したいという残された遺族の切なる思いから生まれたのが手元供養であり、それを叶えるのがミニ仏壇なのです。
自分の部屋に小さな仏壇を置いて故人を偲ぶ時間をより多く持ちたいという切なる思いが、最近ひそかにミニ仏壇がブームとなっている秘密です。
ミニ仏壇セット
故人を身近に感じて遠いお墓まで足を運ばずに手元供養をしたい方にお奨めなのが、「ミニ仏壇セット」です。
セットと言っても、置く場所や供養する側の人の好みに合うデザインのものを選べばよく、大きな仏壇と違って、宗旨によって決まりがあるわけではありません。
材質も、木質の家具調のものから、金属や石やガラスやプラスチックでできたフォトフレームタイプのものまでさまざまです。
仏壇の中には、遺影を入れる写真立てを置いたり、仏壇にセットできるタイプのものも出ています。
その他のセット用品としては、故人との絆をつなぐ「おりん」や一輪差しの花立て、ろうそく立てや、お線香立て、小さなミニ骨壺等のさまざまな材質・デザインの仏具用品がでています。
価格帯もリビング置き洋風仏壇よりも更に安価で、1万円から5万円程度で出ていますので、お部屋にスペースを確保するのも容易でしょう。
ミニ仏壇は遺族の心のよりどころ
ミニ仏壇は、勿論、お墓のない人用というわけではありません。
血縁関係や本家・分家の立場上、家に大きな仏壇は置けないけれど、例えば「仲の良かった兄弟姉妹の供養がしたい。
遺骨はないけれど、故人と向き合うスペースが欲しい。」という方にもピッタリです。
亡くなった方の供養にもなり、生きている遺族のグリーフワークにもなるのが、まさにこうした願いを叶える「ミニ仏壇」なのです。
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