昔はほとんどの家に仏壇が置いてありましたが、近年では仏壇を置いていない家も多くなりお参りをする機会も少なくなってきました。
そんな時代の背景から、仏壇のお参りの作法を知らないという人も多くなってきています。
しかし、法要などの特別な日にはお仏壇をお参りする事もあるので、仏壇へのお参りの作法は知っておきたいものです。
いざという時に焦らないよう、仏壇へのお参りの作法についてお話ししたいと思います。

【仏壇へお参りをする意味】
お参りには神仏あるいは故人と対話する意味があり、故人の死を受け入れ故人が確かに存在していたことを忘れない為に行うものです。
しかし、それだけではなく自分を見つめなおしたりするという意味もあり、お参りは故人の為だけではなく自分自身のためにも行うものであるとされています。
仏壇は家庭にある小さなお寺のようなものと考えられており、この仏壇に毎日お参りする事で今日一日を家族全員が無事に過ごせるようにお祈りをします。
【仏壇のお参りの作法】
仏壇のお参りの作法は、宗派によって異なる部分もありますが、基本的な手順は次のようになっています。
- 仏壇の前に正座し、ご本尊に一礼します。
この時に、位牌ではなく、ご本尊に対して礼をします。
- お供え物を仏壇の前に供えます。
御仏前やお供花代がある場合は、ご家族にひと声かけてからお供えします。
この時に、お参りする人が文字などを読める方向にお供えをするように注意しましょう。
- ロウソクに火を灯し、その火で線香にも火を灯し合掌します。
その際に、宗派とお経を知っているようであれば、お経を唱えても良いでしょう。
- ロウソクの灯を消し、再び一礼してから下がります。
ロウソクの火を消す際は、口で吹き消すことはせず必ず手であおいで消すように注意しましょう。
仏壇に火消し用の仏具がある場合はそれを使用してロウソクの火を消します。
【線香のあげ方】
お仏壇をお参りする作法として重要になってくるのが、線香のあげ方です。
線香は煙だけではなく、良い香りを故人やご先祖様・仏様に届ける為にお供えをします。
線香をあげる作法は、宗派によって次のように違ってきます。
・曹洞宗
線香の本数:1本
線香の立て方:立ててお供えします。
・真言宗
線香の本数:3本
線香の立て方:奥に1本、手前左右に1本ずつ立て正三角形になるようにします。
・浄土宗
線香の本数:1本
線香の立て方:立ててお供えします。(1本を半分に折る寝焼香の作法もあり)
・浄土真宗
線香の本数:1本を香炉の幅に折って使用します。
線香の立て方:火のついている方をお参りする人から見て左に寝かせます。
・天台宗
線香の本数:3本
線香の立て方:立ててお供えします。
宗派によって線香をあげる作法は違ってきますが、本数や作法の仕方が違っていたとしても、間違いという事にはなりません。
作法よりも、この香りが届いて供養できますようにという気持ちを込めることが大切です。
【りんの鳴らし方】
りんは「これからお経をあげます」や「終わります」といった合図のために鳴らすものだとされています。
ほとんどの仏壇に置いてありますが、お経をあげなければ鳴らさないことが多いです。
線香と同様にりんについても宗派によって様々で、毎回鳴らす・読経がない時は鳴らさない・回数が決まっている・叩く場所も決められているなど、作法が決まっている場合もあります。
本来は鳴らさないけれど、仏壇にお参りする際に鳴らしたからといって間違いという訳ではないので問題ありません。
りんの音は極楽浄土まで届く美しい音色と言われているので、りんを鳴らす際は故人やご先祖・仏様へ心を込めて鳴らよう心掛けると良いでしょう。




