弔辞で伝えるべきこと【書き方編】

親しい人が亡くなった際に、遺族から弔辞をお願いされる事があります。

弔辞は故人との最後のお別れの言葉となる為、心のこもった言葉を捧げたいですね。

弔辞では原稿を見ながら読んでも問題ありませんので、ゆっくりと落ち着いて読み上げる事が重要となります。

その際に使用した原稿は、霊前に捧げるのが一般的となりますが、この原稿にも決められた書式・マナーがあります。

ここでは、弔辞のマナーや書き方についてお話したいと思います。

【弔辞の書き方】

奉読した弔辞は祭壇に供えられ、最終的にはご遺族の手元に戻り大切に保管されます。

・弔辞の内容

弔辞で重要なのは、故人を想う気持ちとご遺族を慰める言葉です。

弔辞は故人に対して語りかける言葉なので堅苦しくならないように普段通りの話し方で語り掛けるのが良いでしょう。

特に形式は決まっておらず、自由に語り掛けて問題ありませんが、故人と親しかった自分だからこそ話すことができる内容が望ましいでしょう。

しかし、弔問の内容はご遺族やご親族・参列者も聞く事となる為、故人との言葉を交わす場ではありますが、周りの人も聞いている事を意識して内容を考えましょう。

・弔辞の構成

上でも述べたように、弔辞には決まった形式はなく、こういった流れで書かなければいけないといったきまりはありません。

参考までに、一般的な弔辞の構成は下記の通りです。

・最初に題名として「弔辞」と書く

・はじめの言葉

・訃報を知った時の驚き・故人との関係や思い出

・ご遺族、ご親族へのお悔やみの言葉

・故人への語り掛け

・結び

・年月日、名前

・弔辞の台・日付・記名の書き方

正式な弔辞の場合、大判の奉書紙か巻紙に薄めの墨で書きます。

縦書きでゆとりをもって文字を書き、上下左右の余白は十分にあけておきましょう。

一番左に、奉書紙や巻紙の右端から10㎝程度の余白をとってから「弔辞」と題を記します。

題からさらに余白をとって本文を書いていきます。

本文は一行ずつ改行して書いていくと文章も綺麗見え、読み間違いを防ぐことが出来ます。

本文を書き終えたら改行し、少し下げた位置に本文よりも小さい字で年月日を入れます。

さらに改行し、年月日の位置より低い位置に署名をしましょう。

便箋を使用した場合は、文末に年月日を記載して署名します。

・弔辞の包み方

奉書紙の場合は、まず半分に折り、さらに三つ折りに下後、上下の端を2つに折ります。

巻紙の場合は、開きながら読めるように後ろから巻いていきます。

そして、奉書紙の中央に祝辞を書いた紙を置き、右→左の順に左前になるように折ります。

慶事の時には右前にしますので、間違えてしまう事のないよう折り方には注意しましょう。

次に上下を裏側に折って、「弔辞」と表記します。

便箋を使用した場合には、白い封筒に「弔辞」と記載して持参しましょう。

 

【注意する事】

・忌み言葉は言い換えて使用する

弔辞では忌み言葉はマナー違反となっているので言い換えて使用するようにします。

・死者との別れ→永別・別離・訣別など

・悲しみ→悲哀・哀愁・傷心・痛恨など

・看病→介護・手当・看護・介抱・手を尽くすなど

・恩を受ける→大恩・恩義・恩人・恩情など

・事故→不慮の出来事・奇禍・災禍・災難・悲運・危難など

・重ね言葉は使用しない

重ね重ね・度々・再三・ますます・次々と言った重ね言葉は、繰り返しを連想させるため使用しないように注意しましょう。

ほかにも、重々・いよいよ・返す返す・しばしば・なお・再び・続く・追って・次々などの言葉は避けましょう。

 

【書き方のポイント】

・奉書紙ではなく便箋に万年筆でもOK?

近年では弔辞用の用紙や便箋も数多くの物が販売されています。

それらに記入する際は、正式には薄墨で書くのが良いとされていますが、万年筆やサインペンで記入しても問題ないとされています。

弔辞は奉読後に霊前に供えられ、その後はご遺族が大切に保管する事となる為、誤字脱字がないように、丁寧に書きましょう。

・パソコンでの作成は?

弔辞では、特に形式が重要視されていないのでしたら、パソコンで入力して印刷したものでも問題ないとされています。

便箋や奉書紙に書いたものと同じように、白い封筒に入れておきます。